地球ディベロプメントサイエンス国際コンソーシアム(ICEDS/アイセッズ)は、香川大学が中心となり、全球あるいは地域における環境と社会に関する学際的協働を加速させるために設立されました。
ICEDSは、香川大学とグラムバングラとの間で2010年に合意された連携協力協定に基づいています。グラムバングラは、バングラデシュのKanchanpur県において1990年に開始され、環境アクションリサーチと実践を重ねてきたNGOです。数々の井戸の掘削や、女性の健康や職業訓練、農村の発展と、児童の教育に携わってきました。
2015年2月、香川大学とグラムバングラは、連携協力協定を更新するとともに、新たな規程を確認しました。この規程により、個別に合意されたアジェンダに基づいて、コンソーシアムを独創的な学術協力協定のネットワークに拡張することができるようになりました。私たちは、異なる領域を代表する新しいメンバーを歓迎します。また、日本と海外の異なるグループとの協働を展望します。そして、今世界で起こっていることを学び取るとともに、必要な対応と解決策を探求しましょう。私たちは、学生たちや民間の人々との間の交流も推進したいと考えています。
ベンガルの詩人ラビンドラナート・タゴールの次の散文 (Rabindranath Tagor, Letters to a Friend, London: Allen & Unwin, 1928) は、この機関の共通認識の土台と考えているものです。
われわれが 人間の造り出したものを理解し楽しむとき、 なんであれそれは即座に自分のものとなる。 それらの起源がどこであろうともである。 私は 他国の詩人や芸術家を私自身の詩人や芸術家として認めることができるとき、 自分の人間性を誇りに思う。 人間のすべての栄光は自分のものであると、 純粋な喜びをもって感じさせよ。 (ラビンドラナート・タゴール)Amartya Sen, Development as Freedom (Alfred A. Knopf, 1999) (『自由と経済開発』(石塚雅彦訳、日本経済新聞社、2000年、277ページ)より。
関心を持ったみなさまからの連絡と、広域な地球ディベロプメントサイエンスに関わる多様な主体のご参加を楽しみにしています。