香川大学・地球ディベロプメントサイエンス国際コンソーシアム(= ICEDS、アイセッズ)は、「あらゆる年齢階層がより良く生きることのできる地域環境・価値共創」をめざしています。より良き将来のためには、地域環境に関する緻密で正確な情報を獲得・共有し、一人一人の行動や政策に反映させることが大切です。歴史に蓄積された伝統知・技術とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)に代表されるような近現代特有の微細に専門分化されたアカデミズムとは、「里海」をめぐって、いかに融合されうるのか。
今回のシンポジウムでは、瀬戸内海の環境地誌編纂に取り組む村山氏、科学知と伝統知に関する中村氏の報告のあと、伝統知・技術と科学的知識の融合により里海復活に成功した岡山県日生の事例について田中氏から基調講演をいただく。さらに、日生を取材されてきた伊藤氏に映像を交えながら記者の視点から説明をいただく。その後、報告者全員で里海としての瀬戸内海の今後のあり方についてパネルディスカッションを行う。